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■EUROPE PORTUGAL 1997/12/9

ポルトガル旅行記 2

9:00からCONCORD社を訪問する事になっていたが、先方の都合の為、午後から訪問することになる。ITEXCOEK社(断熱・防音コルクボード製造)は時間の都合で訪問できない事になる。Mr.Meloとホテルで朝食後、チェックアウトし、9時すぎにコルクの森に向け出発。車はレンタカーでFIAT(イタリア)社、レンタル料は一日5,000エスクード。ここでは日本車はあまり見かけない。EU域内の自動車産業の保護の為、高額のTAXがかけられている事による。しかし、日本車(トヨタ・ホンダ)は世界一信頼できる車といわれており、Mr.Meloも今年、ホンダ車を購入したそうで、1600cc のシビックで320万円との事(高い)。シートベルトの規制は厳しく、見つかると15,000エスクード取られる。ガソリンは高く、165エスクード/リッター。来年リスボンで万博が開かれる為、道路工事があちこちで行われている事もあり、朝のリスボン周辺のラッシュはひどい。神戸・大阪以上。車は1300~1600ccくらいの小型車が多く、ベンツなどの大型車は見かけない。

11:00くらいにコルクの森につき、30分ほど見学。道路の両脇にずっーと森が広がっており、見渡す限りコルクという感じ。冬は霧が多いらしく、最初は濃い霧の為何も見えなかったが、途中から晴れてきた。

コルクの木について
植木から生育まで25年かかる。コルクの皮をはがして使用するが、1度はがすと、再び再生するまで9年かかる。毎年植木を行っており、年に5%~10%ずつ増加している。木が増えているのなら、価格は下がっていくのではと尋ねると、ワインストッパー向けの需要が増加しており、バルクの価格は増加傾向にあるとの事。皮を剥いだ木の幹には0~9 の数字が白いペンキで書かれている。7と書かれたものは1997年に皮を剥いだ木で、次回は2006年に皮を剥ぐ事になる。皮の剥ぎ方は、人が斧で両サイドに切り口を入れ剥がすのだが、誤って幹に傷を付けてしまうと、木は死んでしまう。

コルクの木とその土地は基本的にそこのfarmerが所有し、皮を採取し、加工業者に売る。AMORIM社も一部木を所有している。木を切る事は法律で禁止されている。一番古い木は200~300年くらい前のもの。

ここはリスボンのさらに南部にあり、一番大きなコルクの森になる。ポルトガルでは世界中のコルクの皮(バルク)の内55%を採取。ポルトガル以外ではスペイン、北アフリカでも採れるそうだが、そういった原料も輸入しており、世界中のバルクの80%をポルトガルでコントロールしている。比較的暖かく、雨の少ない7月~9月に一斉に採取される。

記者紹介

村上篤矢
Atsuya Murakami

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